お子様のマウスピース矯正
スマーティーキンダー

1期治療のメリットとは
— 成長期を味方にする、子どものための矯正治療 —
お子さまの歯並びや噛み合わせに不安を感じたとき、
「いつから矯正を始めるのが正解?」と悩まれる方も多いと思います。
実は、矯正治療はタイミングがとても重要。
特に、成長期に行う「1期治療(初期の矯正治療)」には、大人の矯正にはない特別なメリットがあります。
■ 1期治療とは?
1期治療とは、乳歯と永久歯が混在している時期(だいたい6歳〜11歳ごろ)に行う矯正治療です。
この段階では、「スマーティーキンダー」と呼ばれる小児専用のマウスピース型矯正装置を使い、以下の目的で治療を進めていきます:
- 顎の成長を正しく促す
- 歯並びの乱れを早期に整える
- 永久歯が生えるスペースを確保する
- 将来の本格矯正の負担を減らす
お子さまの骨はまだ柔らかく、成長が活発なこの時期だからこそ、身体の自然な発育と連動したアプローチが可能です。
■ 成長のピークに合わせた治療の重要性
上顎と下顎には、それぞれ**成長のピーク(急激に大きくなる時期)**があります。
- 女の子の場合:上顎は8〜9歳ごろ
- 男の子の場合:上顎は9〜10歳ごろ
このタイミングに合わせて上顎をしっかりと成長させると、顎の形態が整うだけでなく、
鼻腔の広がりや脳の発達にも好影響を与えると考えられています。
特に、受け口(反対咬合)やガタガタな歯列などがある場合は、
早期に治療を始めることで、骨格のずれや噛み合わせの問題を根本から改善できる可能性があります。
■ スマーティーキンダーの特徴とは?
スマーティーキンダーは、
✔ ワイヤー矯正の力強さ
✔ 床矯正(取り外し式)の柔軟さ
を組み合わせた、新しい世代の小児矯正装置です。
マウスピース型なので
- 痛みが少ない
- 見た目が目立たない
- 着脱が可能でお手入れが簡単
といったメリットもあります。
また、6歳臼歯が生えた後で、前歯が永久歯に生え変わり始めたタイミング(だいたい7〜9歳ごろ)にスタートするのが理想的です。
それ以前は「プレオルソ」というマウスピース装置で、口周りの筋肉や呼吸の訓練を先に行い、
準備が整ったタイミングでスマーティーキンダーへ移行する流れが最も効果的です。
■ 顎の成長に“今しかない”理由
お子さまの上顎には、「上顎口蓋縫合(じょうがくこうがいほうごう)」という割れ目があります。
ここにカルシウムや血流が集まることで、骨が広がり、成長するのです。
この縫合は、成長期の間しか柔らかくありません。
大人になると閉じてしまい、顎を自然に広げることが難しくなってしまいます。
結果として、永久歯を抜かなければ歯が並ばないケースも出てきます。
ですが、1期治療ではこの縫合を横方向・縦方向に自然に広げることが可能です。
将来的に歯を抜かずにすむ可能性も高くなり、鼻の通りが良くなって呼吸の質が改善されるという副次的な効果も期待されています。
■ 将来の健康と笑顔を守るために
歯並びや噛み合わせは、見た目だけでなく、
咀嚼・発音・呼吸・集中力・姿勢など、お子さまの全身の健康や学習にも深く関わってきます。
大人になってからの矯正は大きな時間と費用がかかることもありますが、
成長期に合わせた1期治療なら、身体の発育に寄り添いながら、無理のないアプローチができます。
■ まずは、お子さまの“今”を知ることから
「本当に矯正が必要?」
「まだ早いかも…」
そう思われる保護者の方も、まずは現在の成長状態を把握することが大切です。
当院では、口腔内スキャナーによる3D撮影と、わかりやすいシミュレーション解説を用いたカウンセリングを行っています。
お子さまの未来のために、ぜひお気軽にご相談ください。