こんにちは。三重県津市にある川村歯科クリニックです。
「リテーナーって？」「インビザライン・ファーストの治療後にもリテーナーは必要？」など、気になっている方もいるでしょう。
今回は、インビザライン・ファーストとリテーナーについて詳しく解説します。ぜひご覧ください。
インビザライン・ファーストでの治療後は後戻りしやすい？
ほか歯列矯正と比べて、インビザライン・ファーストだから後戻りしやすいということはありません。どの矯正方法を選択しても、後戻りする可能性はあります。
歯列矯正で歯を移動させたあと、特に後戻りしやすいのは1年間です。そのため、特に後戻りしやすい治療後1年間はリテーナーの装着を忘れないようにしましょう。
リテーナーとは？
リテーナーとは、歯列矯正で歯を移動させたあとに、歯がもとの場所に戻らないようにするものです。保定装置ともよばれます。
リテーナーを装着しないと、きれいに整えた歯並びが後戻りする可能性があるでしょう。歯列矯正で歯を移動させたあとは、必ずリテーナーを装着します。
リテーナーには、インビザライン・ファーストのマウスピースのようにつけ外し可能なものと、ワイヤー矯正の装置のように外せないものがあります。透明で目立ちにくいリテーナーもあるので、使用するリテーナーは歯科医師と相談するとよいでしょう。
どのようなリテーナーを使うかは、患者さまの希望を聞きながら歯科医師が決めます。歯並びや口内の状態によって、希望のリテーナーを選択できないこともあるので注意してください。
リテーナーを装着すると痛む？
リテーナーはインビザライン・ファーストのマウスピースとは異なり、歯を動かすための装置ではありません。そのため、痛みは感じにくいです。
ただし、マウスピースタイプのリテーナーは、インビザライン・ファーストのマウスピースよりも硬いプラスチックでできていることが多いです。着脱しにくい可能性はあるでしょう。
歯茎に縁が当たって痛む可能性もあります。縁が当たる場合は、歯科医師に相談して研磨してもらいましょう。
インビザライン・ファースト治療後はリテーナー装着が必要？
インビザライン・ファースト治療後にも、ほかの歯列矯正と同様にリテーナーの装着が必要です。歯を移動させることだけでなく、リテーナーで歯を固定することも非常に重要なので、歯科医師の指示どおりに装着してください。
リテーナーの1日の装着時間
リテーナーは1日20時間以上装着しましょう。特に、治療終了直後は、非常に後戻りしやすい時期です。そのため、装着時間を必ず守ってください。
装着時間が足りないと後戻りを起こして、リテーナーを装着できなくなる可能性があります。合わないリテーナーを無理に装着すると、強い痛みを感じるかも知れません。
リテーナーが合わないと感じたら、歯科医師へ相談しましょう。再製作が必要となる場合、追加で費用がかかる可能性が高いです。
リテーナーの装着時間は、つけ始めてから数か月～半年が経ち、歯の状態が安定してきたら減らします。最終的には就寝時のみになり、そのあとリテーナーを卒業することが多いでしょう。
リテーナーの装着期間
リテーナーの装着期間は、2～3年ほどとされています。インビザライン・ファーストで歯を移動させる期間よりも長いかもしれませんが、歯並びや噛み合わせによって変動するため歯科医師と相談してください。
インビザライン・ファーストに限らず、どの矯正方法を選んでも、歯を移動させる期間と同程度リテーナーを装着することが多いです。
リテーナー装着に関する注意点
リテーナー装着に関する注意点は、以下のとおりです。
定期的に通院する
インビザライン・ファースト治療後も、リテーナーを適切に装着できているか、口内にトラブルが起きていないかなどを定期的に確認します。最初は月1回程度通院し、問題なければ数か月に1回の通院になるでしょう。
何か問題が起きていた場合、定期的に通院していればすぐに対応できます。トラブルが悪化する前に対応するためにも、定期的な通院を怠らないでください。
食事とブラッシングのときは外す
患者さまご自身で取り外せるタイプのリテーナーの場合、インビザライン・ファーストと同様に食事とブラッシングのときは取り外しましょう。
リテーナーをつけたまま食事をすると、歯とリテーナーのすき間に汚れが入り込み、虫歯や歯周病になる可能性があります。口臭の原因にもなるので、必ず外してから食事を楽しんでください。
装着時間を必ず守る
患者さまがご自身で取り外せないタイプのリテーナーなら、装着時間が不足する心配はありません。取り外せるリテーナーの場合は、歯科医師から指示された装着時間を必ず守ってください。
当然ですが、装着しなければリテーナーの効果は得られません。歯を固定して後戻りを防ぐ効果が十分に現れないのです。後戻りすると歯列矯正をやり直すことになり、費用が必要になるでしょう。
自己判断で装着時間を短縮しない
装着時間を守ることと重複しますが、装着期間を自己判断で短くするのは避けてください。長期間かけて整えた歯並びや噛み合わせが、もとに戻りやすくなるからです。
保定期間中は歯の動きがないので、矯正治療中のように歯が移動してきれいになることはありません。効果を実感しにくいので、装着しなくてもよいのではと思うこともあるでしょう。
しかし、リテーナーを装着しなければ歯は後戻りします。また、加齢や日々の癖などの影響で移動することもあります。
自己判断で装着時間を短縮せず、指示を守ることが重要です。
リテーナーを清潔に保つ
患者さまご自身で取り外せないリテーナーの場合、ブラッシングしにくいですが、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシを使って清潔を保ちましょう。
取り外せるリテーナーの場合、丁寧にブラッシングを行って口内を清潔にしてから装着してください。リテーナーにも汚れが溜まりやすいので、やわらかい歯ブラシとリテーナー用の洗浄剤を使用しましょう。
硬い歯ブラシは表面を傷つけるため避けてください。取り外せるリテーナーは、インビザライン・ファーストで使用したマウスピースと同様のお手入れ方法で清潔に保てます。
痛みがある場合やリテーナーが破損した場合は受診する
リテーナーは歯を移動させるものではないので、通常強い痛みは感じません。リテーナーをつけているときに強い痛みを感じたら、無理せずに歯科医師に相談してください。
特に、リテーナーに慣れて通院頻度が少なくなると、後戻りや口内トラブルに気づくのが遅れやすいです。異変を感じたら早めに歯科医師に相談してください。
また、リテーナーが破損した場合は、放置せずに修理、もしくは再製作を依頼しましょう。リテーナーをしていない期間が長くなればなるほど、後戻りのリスクが高くなります。
まとめ
インビザライン・ファーストだけではなく、歯列矯正後はリテーナーの装着が必要不可欠です。リテーナーは、移動させた歯がもとの場所に戻ることを防ぐ重要な装置です。
インビザライン・ファーストからリテーナーに移行したばかりのときは、歯が後戻りしやすいため1日20時間以上はリテーナーを装着しましょう。
リテーナーには、取り外せないタイプと、患者さまご自身で着脱できるタイプがあります。インビザライン・ファーストと似ているマウスピースタイプのものを選択すると、同様のお手入れ方法で清潔に保てるため管理しやすいでしょう。
リテーナーは平均して2～3年ほど使います。使用中に強い痛みを感じたときや、破損したときは、なるべく早く歯科医師に相談してください。
インビザライン・ファースト治療後は、リテーナーを歯科医師の指示どおりに使用して後戻りを防ぎましょう。
インビザライン・ファーストの治療を検討されている方は、三重県津市にある川村歯科クリニックにお気軽にご相談ください。
