インビザライン・ファーストの費用は？保険適用についても解説

こんにちは。三重県津市にある川村歯科クリニックです。

「こどもにインビザライン・ファーストを行いたいけれど、費用はどれくらいなんだろう」「保険適用の対象になるの？」とお悩みの親御様も多いのではないでしょうか。

今回は、インビザライン・ファーストの費用、費用を安く抑える方法、治療のメリットなどを解説します。

インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストとは、乳歯から永久歯へ生え変わる混合歯列期のこども向けの矯正方法です。1〜2週間ごとに交換する透明なマウスピースを使用し、歯並びを整えます。

マウスピースは食事や歯磨きの時間を除いて1日中装着しますが、取り外しが可能なので生活に制限を感じることは少ないでしょう。ふだんどおり食事や歯磨きを行えるため、こどもたちが大きなストレスを感じずに矯正治療を受けられるのです。

インビザライン・ファーストは、顎の大きさを広げることと、1本1本の歯を動かして歯をきれいに並べることを同時に行えます。顎の成長とともに、綿密に計算されたタイミングで歯の位置を調整します。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストの費用相場は、400,000円程度です。

インビザライン・ファーストの治療費は、矯正の状況や治療期間、治療を行う歯科医院によって異なります。具体的な費用を知りたい場合は、治療を受ける歯科医院に問い合わせるとよいでしょう。

ほかの矯正方法の費用と比較

こどもの矯正方法にはさまざまな種類が存在します。以下、それぞれの矯正方法の費用相場を表にまとめました。

＜こどもの矯正方法と費用相場＞

インビザライン・ファーストは保険が適用される？

インビザライン・ファーストは保険適用外です。歯科治療が保険適用となるための条件を、インビザライン・ファーストは満たせないからです。

インビザライン・ファーストは、見た目の改善から治療目的の矯正まで、幅広いケースに対応可能な治療法です。

しかし、どのようなケースにおいても保険は適用されず、自費診療となるのが現状です。治療費が高額であることで、インビザライン・ファーストに抵抗感がある方もいるでしょう。

一部の歯科医院では、医療ローンや分割払い、クレジットカード払いなどの制度を用意しています。毎月の負担を軽減し、手軽に治療を始められるでしょう。

インビザライン・ファーストの費用を安く抑える方法はある？

インビザライン・ファーストは自費診療のため、歯科医院によって費用が異なります。エリアによっては、安く抑えられる場合があるでしょう。

インビザライン・ファーストにかかる費用を安く抑える方法と、利用できる制度などをご紹介します。

医療費控除を申請する

インビザライン・ファーストの費用は、医療費控除という制度を利用して所得税から差し引くことが可能です。

医療費控除は、1年間（1〜12月）に支払った医療費が対象です。1年間の医療費が合計で100,000円を超えた場合、確定申告を行うことで所得税の一部が還付されます。平成29年度以降、必要な提出書類が簡略化され、医療費の領収書の提出が不要になりました。税金に関する手続きが苦手な方でも申請がしやすくなっています。

詳しい制度の内容は、国税庁のホームページで確認できます。インビザライン・ファーストの矯正治療を受ける際に医療費控除制度を活用することで、経済的な負担を軽減することが可能です。

歯科医院のモニター制度を利用する

インビザライン・ファーストは、割引やモニター制度が提供されている歯科医院があります。

割引は、治療にかかる費用を一括で支払う、通院時間を平日の日中に限るなど、特定の条件下で利用できる場合が多いです。矯正治療のモニターを募集している歯科医院もあります。割引やモニター制度を利用する際は、利用できる条件や具体的な割引額をしっかり確認することが重要です。

割引を魅力的に見せるために現実的でない条件を設け、積極的にセールスを勧める歯科医院も存在するため注意してください。また、初期費用を安く設定し、調整料や保定装置料を高く設定してコストを回収する歯科医院も少なくありません。インビザライン・ファーストは定期的に通院して行う治療のため、継続的にかかる費用を確認するようにしましょう。

歯科医院が多いエリアで治療を受ける

インビザライン・ファーストを行う歯科医院が多いエリアで探すと、価格競争が活発なため、高品質の矯正治療を低コストで受けられる可能性があります。都心部では治療費が高額になることが多いですが、矯正歯科医院が多い地域なら、治療費を抑えられるかもしれません。

対象エリアの歯科医院の情報は、インターネットの口コミや評価を通じて調査しましょう。患者さまの経験談や治療の実績を知ることが可能です。

都心部を避ける

都心部の歯科医院は家賃や人件費が高額であるため、費用も比例して高くなる傾向があります。都心部以外であれば、費用を抑えられる可能性が高いです。

交通の便がよく、インビザライン・ファーストの実績が豊富な病院を探すとよいでしょう。質の高い治療を受けながら、経済的な負担を軽減することが可能です。

高額でもインビザライン・ファーストをおすすめする理由

インビザライン・ファーストは治療費が高額ですが、さまざまなメリットがあります。高額でもインビザライン・ファーストをおすすめする理由を解説します。

矯正装置が目立たない

ワイヤー矯正はワイヤー部分が外から見えるため、口元を意識的に隠す、人前で笑うことを控えるなど、コンプレックスに感じる方も少なくありません。

しかし、インビザライン・ファーストは透明なマウスピースを使用します。ほとんど目立たず、矯正装置の存在を周囲に気付かれにくい大きなメリットがあります。そのため、こどもたちはふだんどおりに自由に笑ったり話したりすることができるでしょう。

こども時代は成長や自己表現の大切な時期です。インビザライン・ファーストは、価値ある時期を自然体で楽しめます。

取り外しができる

インビザライン・ファーストは食事の際に取り外すことができるため、ふだんどおりに食事を楽しむことが可能です。

乳歯は永久歯に比べてもろく、虫歯になりやすい特性があります。従来の矯正治療では、ワイヤーやブラケットがあることで歯磨きが難しくなり、磨き残しを生じるこどもが多くいました。磨き残しが多いと、虫歯や歯周病のリスクが増加します。

インビザライン・ファーストは取り外しが可能なため、歯ブラシを通常どおりに使用して歯をきちんと磨くことが可能です。従来の矯正治療に比べて、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことができるでしょう。

痛みや違和感が少ない

インビザライン・ファーストは、従来の矯正治療と比べて痛みや違和感が非常に少ないとされています。ワイヤーやブラケット部分が存在しないため、歯茎に直接触れて痛みを引き起こすことはありません。

マウスピースの形状は滑らかなので、違和感がほとんどありません。スポーツや音楽の演奏などを妨げる心配がないため、こどもたちは矯正装置を気にせずにふだんどおりの生活を送ることができるのです。

運動や遊びに制限がない

従来の矯正装置では、金属製のワイヤーやブラケットが口腔内を刺激するため、スポーツ中にボールが顔に直撃するなどのアクシデントが起こった際、金属部分が口腔内に突き刺さることがありました。転倒して口をぶつけ、激しい痛みを伴うケガを引き起こすことも珍しくありません。

インビザライン・ファーストのマウスピースは薄くて滑らかなので、転倒した際などに矯正装置で口腔内の傷つけるリスクを大幅に減少できます。こどもたちが活発に身体を動かすシーンでも安心して装着できるのです。特に、スポーツが好きなこどもや活発に動き回るこどもたちにとって大きなメリットとなるでしょう。

通院回数が少ない

インビザライン・ファーストは1～2週間でマウスピースを交換しますが、マウスピースの交換は自宅で行うことが可能です。そのため、頻繁な通院を必要としません。具体的には、診察は1か月半〜3か月に一度とされており、従来の矯正治療に比べて非常に少ない頻度です。

通院回数の少なさは、保護者がこどもを矯正歯科へ送迎する負担を大幅に軽減します。生活のリズムを崩すことなく、通常の生活を続けながら矯正治療を進めることが可能なのです。

忙しい保護者の方や遠方に住んでいて頻繁に通院することが難しい方にとっては、インビザライン・ファーストは大変便利な治療法といえるでしょう。

抜歯の可能性が低くなる

歯並びの乱れの根本的な原因の一つは、歯が正しく並ぶためのスペースが不足していることです。こどもの頃にインビザライン・ファーストの矯正治療を開始することで、成長途中の顎に働きかけ、顎の発育をコントロールすることが可能になります。

歯が生えるための土台を整えるために、顎の発達は非常に重要です。矯正治療を通じて顎の形状を適切に調整することで、永久歯がきちんと生えるためのスペースを予め確保することができます。

顎が適切に成長すれば、抜歯することなく自然に歯並びを整えることが可能となります。インビザライン・ファーストは、こどもの成長とともに自然な歯並びを形成することを促進する効果的な矯正方法といえるでしょう。

2期治療の期間を短縮できる

インビザライン・ファーストは、顎の成長を管理しながら同時に歯並びを調整する矯正方法です。通常、こどもの矯正治療は、1期治療と2期治療の2段階を経るのが基本とされています。

インビザライン・ファーストでは、1期治療と2期治療のプロセスを同時に行えるのです。顎の成長と歯並びを同時に管理することで、治療の全体的な期間を短縮できるでしょう。1期治療と2期治療を別々に行う従来の方法に比べて、負担を大幅に軽減できます。

治療期間の短縮は、こどものストレス軽減にもつながります。インビザライン・ファーストは全体の治療期間を短くし、治療にかかる費用を押さえられる治療といえるでしょう。

まとめ

インビザライン・ファーストの費用は、400,000円前後とされています。歯科医院によって費用が異なるため、詳細な費用はホームページで確認してください。

インビザライン・ファーストは自費診療なので費用が高額ですが、従来の矯正方法では実現できなかった顎の成長と歯並びの矯正を同時に行えます。全体的な治療期間が短くなるため、費用も安く抑えられるでしょう。

インビザライン・ファーストの費用を安く抑える方法として、医療費控除の申請やモニター制度の利用などが挙げられます。都心部から離れた歯科医院が密集しているエリアでは、比較的低価格で治療が受けられる可能性があります。治療実績が少ない歯科医院の場合、トラブルが発生することもあるでしょう。事前に口コミなどを調査して、信頼できる歯科医院を探すことが大切です。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、三重県津市にある川村歯科クリニックにお気軽にご相談ください。